Category: 短文 [EDITED archives]  1/18

習作 5 : [短文六連]

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雨雨が降る地面にぶつかって、弾けて音が鳴る静かだ、それでもこんな日は、ぼくに少しばかりの悦びをくれる泣き虫の空と、のんびり、ゆらり静かだ*夜心が疼く夜の闇に紛れて、空を舞い上がる今日もまた、駄目だったあの人は、見向きもしてくれなかったそれでも、ぼくはめげないいつの日かきっと、晴れ間は見えるはずだからその時、あの人がたとえ隣に居なくても今のぼくならきっと、まだ大丈夫また飛べたよそんな想いを胸に抱いて...

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心の中の真っ赤な自我が怒りにも似た憎しみさえも飲み干し続け干涸びていたその表面に生の証が赤く滴るだから私はまだ生きている淀みなく、今そう言える筈震える程の憎しみの先見えていたのは悦びでしただからこのまま悲しいままの私の体置き去りにして音を立てつつ自我が砕けて魂の堰欠片押し寄せどっと溢れるその光景を恍惚の中ただ眺めては涙溢れる心が、痛いだから私はまだ生きている淀みなく、今そう言える筈くるりと後ろを振...

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第二思春期

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透明な心何色にも染まらずじっと動かずに無常の世を俯瞰し無への憧れを日々強めていく程その表面にはひびが無数に入り悲しくなどなく何も感じないのに破裂しそうだと人事のようにさえ感じてどうにも薄ら寒い自分が脆い硝子だと気付いた時にはもう手遅れのようでよく見るとその中に黒い点がありそれがブラックホール心の瓦礫を吸い込んで飲み込んで何も残さずに透明にしてくれて日々護っていた護ってくれていた、でも!それがもう一...

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ぷくぷくの詩

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小高い丘のてっぺんにある小さな小屋にぼくたち二人丸々とした男の子です年の離れた兄弟でしたぼくたちいつもどこでも一緒親に逃げられ二人きりでも助け合っては笑いじゃれ合い仲良くずっと幸せでした弟はもうそれは可愛くぼくはいつでも守りたかったたまに怒ると頬をぷくぷくさせて泣いては甘えるのですそれがたまらずそんな時には弟をただ抱きしめましたけれど別れはある日突然ぼくたち襲い引き裂きましたいつでも笑顔絶やさずに...

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