Category: Bluebird  1/4

ぷくぷくの詩

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そこは日本の片隅の、小さな農村。段々畑が広がる、長閑な田舎。その一角に、両親に先立たれた兄弟がおばあと暮らす、古ぼけた小屋があった。両親は自動車事故に遭って、兄弟の目の前で、見るも無残な姿に変わり果てた。それ以来兄弟は、おばあの家で暮らしている。本当は辛かったし寂しかったが、二人は弱音を吐かなかった。一人じゃない。そう思えたから、寂しさなんて吹き飛ばせた。兄弟は日が経つにつれて、丸っこく縦にも横に...

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千灯谷の詩

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日本から遠く離れた、遥か彼方の地。全世界の神々が集う、聖域があった。その地は人々から Thousandlights Valley と呼ばれ、崇拝と畏怖の対象となっていた。日本では、千灯谷(せんとうごく)と呼ばれる。この地に入れるのは、心清らかな人間や魂だけ。たとえ矢折れ力尽きていたとしても、魂の清らかさが証明されれば、神にだってなれる。そのような場所。支配するのは、青い鳥たち。地球の神々をも超越する力を持つ、異世界からの...

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Meets Fallen Angel I

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夢を見ていた。また悪夢だった。寝ている間にかいた汗が、じっとりと背中に纏わり付く。「今、何時だ……。」携帯に手を伸ばして待ち受けを表示させると、画面上の時計は午前二時を指し示していた。「畜生、まだこんな時間か……。」マコトは舌打ちをすると、横たえていた身体をゆっくりと起こして欠伸を噛み殺す。ふとテーブルの上に目を遣ると、飲みかけのペットボトルが冷蔵庫にしまわれる事なく置き去りにされていた。「喉、渇いた...

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Meets Fallen Angel II

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もう、三時間は経っただろうか。心の痛みなど微塵も感じていないのに、生気を喪った目からは止め処なく涙が溢れる。「てめぇみてぇな糞野郎が生きてっから、俺がこんなに苛々すんだろうが!」喧嘩慣れしたマサルの渾身のドロップキックが、無防備に曝け出されたユタカの下腹部に、深く決まった。「うぼぇっっ!!!」息も絶え絶えのユタカは、堪らずに鮮血混じりの内容物を吐瀉するも、それが気管に入る事によって呼吸が益々苦しく...

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