Category: ペン助・ペン太のほっこり劇場  1/1

ペン助・ペン太のほっこり劇場 [其の一]

Click or Tap!

夏。北国の水族館。皆、ペンギンの到着を待っていた。だが、待てど暮らせどやっては来ない。運搬していた車が、速度超過でスリップして事故を起こしたのだ。衝撃で後部の扉が開く。すると、中のペンギン二羽が我先にと脱走していった。一目散に消えて行くペンギン。そのスピードは意外と早く、事故で脚を負傷した運転手には、捕まえられなかった。ペンギンの種類は、マゼランペンギン。まだ水族館までにはだいぶ距離がある。これは...

  • 0
  • 0

ペン助・ペン太のほっこり劇場 [其の二]

Click or Tap!

午後。南西向きの寝室で。控えめに入る西日が、眩しい。それにしても、どこか気怠い。やる気が起きない。ベッドの上に転がる。布団にくるまって。死んだように。もう、寝ようか。季節は晩秋。そろそろ、肌寒い。今日、夏太郎と。付き合い始めてから、初めての喧嘩をした。酷いのだ。僕の事をブスだと言うのだ。そんなにブスなら、付き合わなければ良いではないか。そう思う。勝手に、出て行けば良いのだ。悔しくて、悲しくて、嗚咽...

  • 0
  • 0

ペン助・ペン太のほっこり劇場 [其の三]

Click or Tap!

雑踏を歩く。空は傾いて、夜の足音がひたひたと迫る。餌を買った。ペン助とペン太が待っている。重いけれども、急いで帰ろう。ふと、振り向くと。見慣れた影が二つ。ペン助とペン太だ。「ペン助!ペン太!何でこんな所に!」駆け寄ると、珍しく抱き付いてくる。「刃物を持った男が家の中に入って来たんだ。無理矢理さらわれて、逃げるのに苦労したょ。」「何せいきなり気絶させられて、胴体を縄でグルグル巻きだからな。車でさらわ...

  • 0
  • 0

ペン助・ペン太のほっこり劇場 [其の四]

Click or Tap!

季節は冬。掘り炬燵を造った。まぁそうは言っても、別に自分達は何もしていないのだが。中庭の見える洋間を、和室に変えてもらっての事だ。ついでに元々あったペアガラスを、より高価で性能の高い真空ガラスに替えてもらった。それからは、我が家は結露知らず。中庭のガラスで効果があった事に気を良くして、家中のガラスを真空ガラスに交換したのだった。クリアなガラス越しにペンギンを眺めながら、お茶を片手にほっこりとしたひ...

  • 0
  • 0