Archive: 2019年06月  1/2

[ NEW ! ] LONGING for PARADISE

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[1] Confession : Introduction君という楽園への憧れを、僕はその心の内に、ずっとずっと秘めていた。始まりは、九歳の頃のこと。転校生としてやって来た君の姿を一目見て、恋に堕ちた。思わず仰け反ったのを覚えている、机に座ったままだ。君は怪訝そうな顔をしながら、僕の座席の隣に腰を下ろした。それからの僕は君のことを、遠巻きながらもずっとずっと、見つめていた。けれども君は所詮は、遠い遠い存在に過ぎなかった。僕は...

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[ NEW ! ] The Seasons

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The Seasons[MIRUIRO no NICHIJO][1] Springさくら色の空、花吹雪が舞う中で、今、温かく存在している。君と在る、この刻に、抱き締めよう、絶えない想いを。ありがとう、春希君。それだけが今の、掛け替えのない想い。君に飛び込みたい、心からの願いだ。大学入学の季節。そう、それは今からおよそ二年以上も前。その頃に、俺と春希君は初めて出会った。キャンパスでのことだった。昼食の折、カフェテリアで。目の前に座ってきた...

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[ NEW ! ] Judgement

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Judgement[MIRUIRO no NICHIJO][1] 逆風、そして未来への助走風が収まらない。ギャバジンの黒いロングコートの裾が、バサバサと音を立てている。肌寒い。十一月、携帯を片手に俺は、ただ惰性で歩を進めていた。馬鹿だとは思う。それでも俺は、このアカウントも知らない不確かなメッセージに、残りの人生の全てを賭けてみたくなった。理屈ではない。どんな言葉を使ったとしても説明など出来はしない。俺はただ、あらゆる夢をかなぐ...

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[ NEW ! ] I’m JUST FEELIN’ ALIVE

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I’m JUST FEELIN’ ALIVE[MIRUIRO no NICHIJO][1] 春の嵐「狡いね、君は。」そんな言葉を放り投げられて、困惑したまま置き去りにされた午後。大きな背中が、遠ざかってゆく。『あなたにそこまで言われる筋合いはないよ。』俺は心の中でだけ、ひっそりとそう、呟いた。独りで歩く、帰り途。少しの孤独を感じながら、ふと君の、そう、伊知郎さんの笑顔が思い浮かんで、涙が滲む。「ねぇ、こんな時どうすればいいの、伊知郎さん……。」...

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