失恋

悴んで指が動かない
階段を昇った先には
想い出のビルの中庭が
あと少し、見えてくるけれど
四角く切り取られた空を
何時までも眺めていたって
心の痛みは増すばかり

些細な遣り取り
痛恨のミスで
過去の積み重ね
水泡に帰した
二人の絆の
軽さに悶えた
あの瞬間さえ
遠い出来事に
思える位に

僕は、泣いていた
毎日、飽きずに

虫が巣食っている
心を食い散らかしている
カスを辺りに撒き散らして
虫が、僕を寂しくさせる

あぁ、また人のせいにした

けれども
僕の心など
もうスカスカでさ
君の役にさえ
立てない程にさ
やはりあの虫が
巣食っているんだ

寂しさも度が過ぎると
虫の餌ばかり増えて
困りもの、馬鹿みたいだ

あの虫を、心から
早く消してしまおう
何時の日か君となら
もう一度幸せを
紡いでいけるだろう
そんな予感、抱こう

泣き虫なんて退治して
君の前だから笑って
あの時の誤解晴らして
君の笑顔待つんだ

その時までここには
戻らないと誓った

空はどんよりと曇り
相変わらず風は冷たい
それでも君と逢えるなら
こんな日だって幸せで
逢えないならこれ程
辛い時は無いから

恋って不思議だ
この指が動いたら
息を吹きかけて
温もりで動いたら
運命の針も
あと少しくらいなら
上手に前へと
動かせるだろうか?

誰か、教えて……
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