ふたりぼっちの逃避行

雪降る夜に
小さな震え
心に抱え
前に進むと

足下からの
小さな悲鳴
白い結晶
砕け散る音

僕の心が
軋む音色と
よく似たそれは

木霊のように
心に響く

それでも僕は
前に進んだ

樅の木の下
君は微笑む
まるで壊れた
玩具の様に
ぎこちなく頬
持ち上げている

息をひそめて
君に近付く

やっと気付いた
小さな震え

僕と同じで
君はほんとは
笑ってなんか
いなかったから

思わず強く
抱き締めていた
白い煙に
包まれながら

それが僕らの
スタートライン
闇に溶け入り
輪郭消える

雪に混じって
涙舞う夜
僕らの嗚咽
掻き消すように
風の泣き声
鳴り止まなくて
心乱れる
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