第二思春期

透明な心
何色にも染まらず

じっと動かずに
無常の世を俯瞰し

無への憧れを
日々強めていく程

その表面には
ひびが無数に入り

悲しくなどなく
何も感じないのに

破裂しそうだと
人事のようにさえ

感じてどうにも
薄ら寒い自分が

脆い硝子だと
気付いた時にはもう

手遅れのようで
よく見るとその中に

黒い点があり
それがブラックホール

心の瓦礫を
吸い込んで飲み込んで

何も残さずに
透明にしてくれて

日々護っていた
護ってくれていた、でも!
それがもう一杯で

溢れ出してしまい
あたたかなブラックホールはもう
姿を消していて
あぁ、もう自分はただ

このまま壊れて
朽ちていくのだと知り

久々に胸に
痛みが走っていた
悶え苦しんで

俺はもう既に
終わっていたのだ、そう

思い知った今
硝子の割れる音が

辺りに響いて
残りの人生など

余命幾許も
ないかもしれない、この

時の器から
今と未来全てから

幸せ全部を
残らず削り取って

残った心の
欠片の山全てに

こびり付いた、そう
無常の時の残滓

そんな物にしか
過ぎないと知り、俺は

潔く、この身
滅ぼすの道を知る

それ以外にない
それを、ただ痛烈に

人事のように
思うより他なくて

この身体までも
透明に出来るなら

喜んで俺は
そうすると考えて

散々悩んで
ない頭踊らせて

ぐるりと回って
またどうせ死ねないと

ならば何もかも
引きずって生きようと

秘かに、ささやかに
再び、心の灯
灯して、温めて
欠片を、組み立てて
地団駄踏んで、転がって
歯、食い縛って、寝乱れて
またもう一度、笑おうと

そんな幻を夢見て、笑った
だってもう手遅れだって、言ってんだからさ!
俺ってば、なんて往生際の悪い!

それでも、生きて、生きて、生き抜いたら

何時の日かまた

散らばった
心の残滓を
欠片の山々を
組み立てて

時の器に
今と未来全てに
幸せを、愛を、夢をもう一度

目一杯とは言わなくても
詰め込んでいけたら

そうしたら
きっと俺の心にも

色んな色が付いて
それはきっと素敵な色で

光を帯びて
輝くから

だから俺に、もっと時間を
だから俺に、もっと自由を

もう一度笑えたなら
そうしたら
きっと生まれて来て良かったと
そんな当たり前の事を
生まれて初めて心から
思えるから

もう一度
俺にチャンスを

もう一度
俺に温もりを

そんな風に思って初めて

こんな負け犬の俺はまだ
大人にさえなっていないんだと
思い知って悔しくて
歯軋りして
泣いた
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