森に木霊する声
だんだん大きくなる

風が強くなっても
掻き消される事無く

鼓膜をノックしている
心をノックしている

僕を歪めないでと
君は良く泣いていた

俺の心のせいで
君が薄まっていく
輪郭が消えていく

そんな懐かしい声
君の心の叫び
今また聞こえてきた

脳がグニャリと音を立て
ひしゃげる程の衝撃が
俺に襲いかかった

君はもう居ない筈
幻に囚われて
俺まで潰れそうで

ほとほと困り果てて
俺は森を彷徨う

そんな惨めな俺を
樹海のようなこの森は
大口開けて飲み込んだ

後に残されたのは
少しだけ綺麗になった
この小さな世界で

結局それが俺なりの
君への懺悔になっていた

結局それが俺なりの
君への愛になっていた

合掌
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