倦怠期 [Part 1]

夏の夜明け頃
夢を見ていたら
蝿が止まってさ
ビックリしたんだ
イライラしたんだ
網戸閉めるのを
忘れてたみたい
どうにかしていた
畜生!

結局そのまま
目が覚めてしまい
仕方なく起きる
そんな気怠くて
やるせない朝は
欠伸噛み殺し
君の寝顔見る

それだけで、ふわり
意識舞い上がり
生きてきた意味も
安直に分かる

しかしね
どうもね
こころが
ギシギシ
鳴くんだ
またかよ!
そうして
舌打ち

俺って
最低
きっとね
たぶんね
そうだよ

でも
でも

君だけ見つめて
今まで来たけど
君は俺だけを
見つめてくれたか?
見つめてくれるか?

蝿が飛び回る

君は寝返りで
俯せになった
俺に見えるのは
背中だけになる

生きてきた証
見えるはずの場所
君は無防備に
曝け出している

それでいいのかい?
自信あるのかい?

……決めたよ
俺はその背中
見ない事にした

蝿が飛び回る

俺は気が付くと
独り胸抱え
君の寝息だけ
かき消す位の
鼻息混じりの
小さな悲鳴を
オロオロと、ただオロオロと……
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