涙雪

雪が舞う
しんしんと
珍しく
止め処無く

きっと己の
涙のせいで
滲んでいるに
違いないのだ

重い雪たちが
哀しみを乗せて
東京の街を
白く染め上げる

底冷えのする
小部屋で俺は
そんな様子を
独り眺める

俺にだって
意地はあった
けれど何も
出来なかった

なぁ、雪よ
お前たちには
何が出来る?

どうせ明日には
消えて無くなる
運命だろう?

俺と大して
変わらんだろう?

違うか?

俺は己の
身体を抱いて
小部屋の中で
雪になった
涙で重い
雪になった
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