子守唄

握り潰して
私の心

せめて最後に
残すのだろう
その感触を

掌の中
冷たく弾け
貴方に届く

やっと叶った……

私の全て
抛った後
貴方の涙
貴方の空を
覆い尽くした

ささやかな愛……

目に焼き付けて
真っ赤な轍
過ちの跡
逸らすことなく
痛み感じて

後に残った
抜け殻抱え
私の明日は
掌の中
もう戻らない

貴方の心
ほんの一瞬
凍り付いたら
もうそれでいい
それが私の
ささやかな価値

最後の欲を
眠らせるため
あざとい会話
いつかの記憶
二人の揺らぎ
子守唄にし
夜を抛つ……

記憶を越えて
二人の絆
深まったなら
子守唄など
なくてもいいと
強がっていた
つい昨日まで

もう何もかも
手遅れだから
せめて全てを
眠らせたくて……

子守唄なら
もう何度でも
私の心
何もなくても
そこに響いて
最後の揺らぎ
与えてくれる

それは確かに
ささやかな日々
この人生の
残照だから

最後まで最後まで、温めて抱き締めて刻み込んで……
泣き崩れ、嗚咽響いても、それが無駄でも、何もなくても……
私の子守唄、誰にも消せない……
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