ろくでなし

雪の中、君の事
嘲って、飛び出して
戻れない、もう二度と

白い煙、吐き出し
肩で息をしながら
己の馬鹿を呪う

靴底を踏み鳴らし
雪の結晶、蹴散らす
悲鳴、微かに響く

空は益々怒り
大粒の雪、舞って
睫毛をも弄ぶ

きっかけは些細でも
結果は重大だと
悟って、途方に暮れ

エコーする悔しさと
行き場のない寂しさ
思わず地団駄踏む

なぁ、君はもう一度
やり直す気はないか?
胸の中で反芻

そして携帯を出し
君の番号を呼ぶ
期待に胸膨らむ

……これはどうした事だ
声も出せず終いで
電話を切られた俺

無理なのか、そうなのか?
視界がなお狭まり
ふらついた足元で

やり直せない事が
まだこんなにあったと
また独り歩きだと

世の中を甘く見た
ツケをこれから払う
俺は溜め息ばかり

雪はこんな時にも
靴まで白く覆い
その冷たさに似合う

嘘を程良く孕む
色合いが眩しくて
思わず蹴飛ばしてた

止まない雪はないと
言い聞かせてみたって
ただ待つには長過ぎ

懲罰の色、濃くて
二人の時、壊した
俺にぴったりの夜

こんな日は行きずりの
誰かでも抱こうかと
思う俺は、ろくでなし
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