暗闘の後

圧迫感のある空が
俺を威圧する夕暮れ
その向こう側の遥かな
成層圏に思い馳せ
現実の痛みなどには
見向きもしない日常が
胸にチクリと風穴を
空けつつも、今日も転がる

環状線の車内では
くすんだ色の華やぎが
其処彼処に花開いて
円錐状の鈍器でも
使って、耳に絶え間ない
痛みを与えてくるよう

今日また、皆とぶつかった
俺は何処でも道化師で
独り吼えては笑い者
後ろ指差されてまたも
一日、フラストレーション
溜めるだけ溜めて定時で
逃げ出すように退社する

誰か俺に、優しさの意味を教えてください
誰か俺に、強さの意味を教えてください

でないと俺、潰れそうです
もう、間に合いません
誰か……

何時の間にか陽は沈んで
月の見えない長き夜
俺の都合など無視して
今日もズルズルと始まる

もう、何処までも逃避行
しないと、放置した痛み
癒す事さえも叶わず
けれど現実はひたすら
檻の中で雁字搦め
そんな俺はただ、今夜も

絶望の美酒に酔い痴れるのみ
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