幸せになるんだ

木漏れ日の中
そぞろ歩くと
目の前に、猫
突如あらわる
三毛の雌だね
野良猫だった
良く懐くので
飼う事にした

閑話休題

昨日の夜
相方さんが息を引き取った
事故死だった
駆け落ち同然での二人暮らし
いつも一緒だった
空の星になったあの日も
現場に居合わせたから
死に目には会えたけれど
葬式には呼ばれない

息を、ひとつ、吸い込んだ

連れ帰った三毛の野良は
怖がりもせず、甘えてる
大事な人を失った
新しい家族が増えた
人生、生きていればさぁ
良い事も少しはあるし
辛い事もたくさんある
当たり前の現実さえ
忘れそうだったこの頃

ねぇ、次は君を生きがいに前に進もうかと思うよ、野良くん
今夜は、たくさん泣いて良いかな
その代わりに明日は、野良くんが泣けば良いと思うよ
辛い事、あったろう?
俺もだ
でも、前に進もうぜ
でないと、カッコ悪いからな

気が付くと、空が白んで
腫れた目を朝日が舐める
憂鬱な寝起きだけれど
野良くんがいるから、ましか
いつか天国に行けたら
また会えると、素敵だよね
今はただ、もがくだけでも
毎日朝日は昇るから、だから
ぼくは、君を愛して、生きてゆく
もっと強く、もっと優しく
そうだ、もちろん野良くんもね

幸せになるんだ!
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