熱帯夜

ねっとりとした
空気が肌に
まとわり付いて
気持ちの悪い
夜ならではの
眠りの浅さ

ふと気が付くと
暗闇の中
君は布団を
抜けようとして
よろけ転げて
慌てふためく

俺は悟った
いつもの事だ
寝たふりをして
やり過ごそうと
心に決めて
歯を食い縛る

君は部屋から
そっと抜け出た
襖を開けて
忍び足でさ
それから暫し
時が流れて

玄関のドア
閉まり無音に

俺は今夜も
明け方までは
ここで置き去り
独りぼっちだ

君は何処かで
二人ぼっちで
夢中で、今は
幸せの中

なぁ、これってさ
夫婦なのかよ
誰も居ないのに
独り呟いて
今夜も落ちた
また、おんなじか

朝、起きるとまた
君は何事も
なかったかのよう

でも
俺は真似しないよ
ここで、待つんだ
君に届けたい想いは、もう
それだけだ
関連記事

0コメント

コメント投稿